ソウルに行ったことがあるあなたなら、
景福宮の前の大広場にある大王世宗の
大きな像を見たことがあるかもしれません。

大王(テワン)とはもっとも偉大な王様に
だけ使われる言葉で、そういった意味では
世宗大王が韓国で一番有名なのではないで
しょうか。

世宗大王があの非道な第3代王の
バンウォンの息子だなどととても思えません。

そういった意味では、自ら身を引いた
長男や次男を含め、バンウォンは、
心根の優しい息子たちに恵まれたと
言えるでしょう。

世宗大王は、ハングル(韓国文字)の制定を行ったことで
知られ、また、儒教の理想とする王道政治を展開
しましたが、同時に仏教を疎み、多くの寺院を閉鎖に
追い込んだことでも知られています。

日本でもキム・サンギョン主演の「大王世宗」は有名で
何度もテレビでやってましたよね。(たぶん今もどこかの
チャンネルでやっているのでは?)

また、天文、測量、印刷などの分野で、色々な
発明を奨励したようです。

日本で言えば、徳川吉宗将軍のような人だと
思います。

若い頃は仏教を排除して、儒教を重要視しましたが、
晩年は病気がちとなり、それまで抑圧していた仏教に
すがるようになったようです。

1450年、53歳でなくなりました。

長男の文宗が5代目の王となりますが、38歳の
若さで病死するとその息子の端宗が後をついで6代目の
王となります。

ところが、長男よりも出来の良かった次男は、
自分が殺されると思い、端宗を陥れ王座に就きます。

その後端宗は、次男の世祖により、17歳の若さで賜死
させられます。

あの立派な世宗でさえ、生きていれば耐えられない
子供たちの血なまぐさい争いが、あったと思えば、
それを見ずにすんで、良かったとしか言いようが
ありません。