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朝鮮王朝の王の妻(側室)の呼び名

朝鮮時代の国王後宮の側室の地位と呼び名は「品階+姓」で呼ばれました。

正一位 嬪(ピン)

・側室がなれる一番上の位で、重要な地位の王子を産んだ側室だけがなれる地位。

トンイは、奴婢の生まれでしたが、女官になってから王の寵愛を得て承恩尚宮(スンウンサングン:正五品)→淑媛(スグォン:従四品)→淑儀(スギ:従二品)→淑嬪(スクピン:正一品)になりました。トンイがスクピンになれたのは、21代王の英祖(ヨンジョ)を産んだからです。

例)張禧嬪(チャン・ヒビン)

従一位 貴人(キイン)

・子供を産まなかった側室がなれる最上級の側室の位。

寵愛の度合いだけでなく、寵愛がなくても実家の地位が高い場合に貴人になれることもある。

正二位 昭儀(ソウィ)

・比較的高めの地位にある側室の位。

従二位 淑儀(スギ)

・揀擇(カンテク)というテストで後宮入りする女性が選ばれますが、両班の出身の女子が条件なのでそれなりの品位を与えられて後宮入りをしました。実家の位(父親の官位)によっても違ってきますが、従二品淑儀(スギ)以上になります。

正三位 昭容(ソヨン)
従三位 淑容(スギョン)
正四位 昭媛(ソウォン)

・上の3つは実家の地位や、子供の有無、王からの寵愛の度合いで決まります。

段々上がっていく側室もいれば、位を下げられる場合もあります。

従四位 淑媛(スグォン)

・側室の一番下の階級で、女官や実家が高い地位でない女性が王の寵愛を受け、子供を産むと通常はスグォンになります。

正五品 承恩尚宮(スンウンサングン)

・女官の中で、王の寵愛を受けた場合に承恩尚宮になります。

子供を産んだ場合には淑媛(スグォン)になるのが普通ですが、産まなかった場合は尚宮のままです。

チャングムの友達のヨンセンは王の犬に寂しそうに話しかけているところを見初められ、一度だけ寵愛を受け承恩尚宮になりましたが、そのまま長い間忘れ去られ、女官達からもあいてにされませんでしたが、ヨンセンのことを思い出した王からまた寵愛を受け王女をもうけて、従四位の淑媛(スグォン)になりました。