ソウルの世宗ホテルに着いて、東大門のミリオレへ行こうと
外に出ました。
黒いタクシーは「模範タクシー」と呼ばれ、安全ですが、
少しお高めなので、普通のタクシーを呼びとめました。
ちょっと韓国語を習ったことがある私は、一緒に行った
家族の前でちょっといいカッコして、
밀리오레로 가세요
「ミリオレ ロ カセヨ」
(ミリオレへ行ってくださいのつもりで言ったのですが、
どうも命令調に聞こえたようです。)
と言ったら
どうも、その言い方はため口だからだめだと、
밀리오레로 가주세요
「ミリオレ ロ カジュセヨ」(行ってください)
と言いなさいと直されました。
韓国では運転手さんのことを
기사 님 「キサニム」(技師様)
と呼んで、特に歳が上の場合には、職業に
関係なく、敬語で話すのだそうです。
たとえ外国人でも、許してもらえないことが
往々にしてあるようです。
私の友達は、タクシーから降りるときに足を引っ掛けたので
運転手さんに大丈夫?と聞かれて
「ケンチャナ」と言ったらやはり、「ケンチャナヨ」と言い直された
ということです。
少し習った韓国語を使おうとするときは、年上かどうかを
考えて、できれば敬語で言えるようにしておきましょう。
また、歳の上下を気にする韓国では、平気で女性に
歳を聞いてきますが、
これは、そのあとの言葉を敬語にするかどうかを
見極めるためでもあるので、
悪くとらえず、素直に答えてあげても良いそうです。