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第10代国王「燕山君」(ヨンサングン)1494~1506年

第9代王成宗の長男として生まれた燕山君は、朝鮮王朝27人の王の中で、今でも一番評判が悪い王でした。

朝鮮27代のうち、大王と呼ばれなかった人が2人いますがその中の1人が燕山君です。

これは彼の母親斉献王后がその嫉妬深さのために廃された(側室の元に通う国王に飛び掛り、顔にかき傷をつけたりしたり、側室たちに嫉妬し、彼女たちを砒素で毒殺しようとしたことが発覚したためとも言われている)為で、廃妃が母親であることから、当時の中国から属国である朝鮮の国王の宣下が出なかったためです。

「王と私」では、「花より男子」のク・ヘソンちゃんが、そんなに悪くない母親として描かれていますが・・・
燕山君は父の死後、最低な国王として描かれています。

 

燕山君は幼くして母を廃妃→薬殺刑として失ったが、このことは長く隠されていました。

ですが、、このことを知った燕山君は、関係した人々をことごとく殺戮しました。

こうして燕山君は多くの人々から大きな恨みを買っていました。

その中でも特に私憤を持っていたのは朴元宗(パク・ウォンジョン)です。

彼の姉は、成宗(父)の実兄である月山君(ウォルサングン)の妻でした。

つまり、燕山君の伯母に当たる人物を犯してしまったのです。←さいて~

その伯母は辱めを受けたことにより自らの命を絶ってしまいます。

朴元宗はもともと高官でしたが、燕山君に敬遠されて地位を失ってしまいました。そんな彼に近づいてきたのは、燕山君に批判的な態度を取り、左遷させられた成希顔(ソン・ヒアン)でした。

2人は燕山君を追放するための計画を立ました。

そのクーデターを成功させようと、当時とても人望の厚かった柳順汀(ユ・スンジョン)を見方につけました。

燕山君は斉献王后の復位を望みますが、周りから「罪人を復位させるなどとんでもない」など反対の意見が多くあがりました。

彼はその意見をすべて無視して、母を復位させたうえ、母親の死罪に関わった者たちや母親の復位に反対した者たちを処刑しました。

さらに、すでに亡くなっている者に関しては、墓を掘り返して首をはねたりもしました。

彼らは燕山君追放のためのクーデターを起こしました。

本来なら、側近や兵士たちが命を懸けて王を守ろうとしますが、周りに酷いことをしてきた王を誰も守ろうとはせず、愛想を尽かされた側近までもが彼らの味方をして、クーデターを成功させ廃位となってしまいました。

燕山君は江華島(カンファド)に流罪となり、その2カ月後に毒殺されたと言われています。

また、燕山君が王位を追われたことにより、彼と一緒に放蕩三昧をした「朝鮮王朝3大悪女」の1人である張緑水(チャン・ノクス)は斬首に処され、王妃だった慎氏までも廃妃となり、彼女の実家も悲惨な目に遭いました。

ちなみにパク・ジヨンさんが演じた「王妃チャン・ノクス~宮廷の陰謀」は悪女役ばっかりですね。ぴったり合ってましたけど。